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企業及びプロダクト概要
企業概要
当社は、企業のエネルギー戦略における意思決定を最適化するためのクラウドソフトウェアを作成。顧客のエネルギー関連設備のデジタルツインを作成し、エリアスがスタンフォード大学で開発したAIアルゴリズムを駆使し、エネルギーコストを最小化して排出量の目標を達成するための対策を策定。
従来のコンサルティング会社とは異なり、デジタルツインをベースとしたアプローチにより、燃料価格の爆発的な上昇やインフレ率の変化など、変化する状況に迅速に対応したモニタリングが可能。
日本企業に提示したいプロダクトのユースケース
当社の最大の顧客であるBMWは、2030年までに排出量を80%削減するというサステナビリティ目標を掲げているが、コスト的に最適な方法で目標達成する方法が不明であった。
この目標を達成するため、当社は2つの生産拠点のデジタルツインを構築し、2024年までにガスバーナーをXサイズの水素バーナーに交換するなどのコスト最適化策を策定。
また別の例として、ある中堅企業は今年初めに当社と長期戦略を策定したが、今冬のドイツはガス不足の可能性があるため、戦略の変更が必要となった。そこで、ガスの供給量が40%減少した場合の対処方法について当社に問い合わせがあった。
当社はデジタルツインを使用して1日で戦略を修正、2023年2月までに天然ガスへの依存度を54%削減するための低コストの手段を策定し、顧客の生産現場を守ることができた。
3つのPRポイント
ポイント①サステナビリティ目標を達成しながら、エネルギーコストを最小化
当社は、エネルギーコントロールのための深い知見を企業に提供する。当社オリジナルのクラウドベースのデジタルツインテクノロジーにより、サステナビリティ目標を達成しながらエネルギーコストを最小限に抑える最善の方法を策定。エネルギー効率対策、エネルギー生産対策、エネルギー貯蔵、およびあらゆる種類の外部エネルギー契約など、総合的な最適化を提案している。
ポイント②BMWなどのトップ企業が信頼する世界最高水準のアルゴリズム
当社のアルゴリズムは、スタンフォード大学、アーヘン工科大学、チューリヒ工科大学で近年開発されたものである。最適化の品質は、エネルギー企業で使われているアルゴリズムを凌駕しており、世界的企業からの信頼を得ている。BMWは、太陽光発電、風力発電、蓄電池、水素、効率化対策などへの投資時期を決定する際に活用している。
ポイント③すべての利害関係者をつなぐ唯一の信頼できる情報源としてのデジタルツイン
当社のクラウドプラットフォームにより、社内のバイヤーやエンジニアはデジタルツインを常に最新の状態に保ち、経営者は新たな投資や施策を決定し、役員はビューワーアクセスを通じて簡単に最新の状態を把握し、モデルの詳細を理解しながら進捗を確認することができる。
マッチングニーズ
■日本でのビジネスにおける展望
数年以内に事務所を設立。事務所設立の可能性を模索中。日本企業との生産・ライセンス協力。企業との販売協力。政府レベルの組織と協力し、法整備やターゲットを絞った政府支援に業界データを利用。日本企業との技術協力(研究開発)。
■日本国内、海外でのビジネスの現状と基本戦略
ソフトウェア会社として、現在、米国、アフリカ、欧州の顧客にサービスを提供している。現在、ホンダRIドイツ支社とパイロットプロジェクト実施中だが、日本国内の顧客はいない。
■日本企業とのビジネス実績
Honda RIとのパイロットプロジェクト実施中
■マッチングしたい企業像
当社のソフトウェアは、あらゆるエネルギーまたは排出量に敏感な企業で使用可能。製鉄所のようなエネルギー集約型企業だけでなく、自動車メーカーのような厳格なサステナビリティ目標を持つあらゆる企業が、当社の潜在顧客である。
日本市場へは、大規模な生産拠点を持つ企業を皮切りに参入希望。
選定委員の評価コメント
・デジタルツインによるエネルギー戦略の意思決定ソフトであり、海外では大手企業に導入実績がある。日本での導入可能性も高い。
企業情報
設立年:2021年
従業員数:5人
所在地:アーヘン、ドイツ
創業者名:Elias Küpper